食材の大切さ

日本は世界中の国と比較しても、四季がとてもはっきりしている国です。そうしたことから、四季それぞれに旬を迎える食物が手に入ります。日本人は古くから、四季折々の食物を大切にして、楽しみながら食事を摂っていました。
これが現代では、栽培方法、保存方法、流通方法など、さまざまな手段が発達したことで、季節とは関係なく色んな食材を入手することができるようになっています。

しかし、旬の食材を大切にするということは、健康維持にもかなりの効果を発揮するということがわかっています。旬を迎えた食物とは、生命力がピークに達している食物ということです。つまり、季節はずれに収穫したものより、栄養成分をはるかにたくさん含んでいるということです。
旬の食材は香りが良くて美味しくて、その上栄養成分も豊富!現代の日本人が忘れかけている旬の食材というものは、とても魅力に溢れているものなのです。

さらに最近では、精製度を高めて美味しさや食べやすさ、調理のしやすさなどを重視した食材が出回り、むしろこちらの方が主流になっています。ただ、精製度を高めた食材というのは、その素材がもつ栄養素を排除してしまっているということになります。
これも日本に昔から根付いている“一物全体”という考え方に反しています。食物はその全体で栄養バランスがとれていて、生命力に満ちたものになるという考え方です。つまり、野菜なら皮から根まで、米ならヌカも胚芽もついたままの玄米が、優秀な食物なのです。